更新日:2026年9月5日
40代エンジニアの職務経歴書|PM経験者のテンプレートと記入例
私が職務経歴書で変えたのは、「できることを全部並べる」構成でした。PMとして担える役割を先に置き、主要案件の課題・行動・成果を整理しました。この記事では、その整理に使えるテンプレートと記入例を掲載します。
まず主要案件1件から整理する
コピーして使える職務経歴書のテンプレート
最初に、職務要約と主要なプロジェクト1件を埋めてみてください。以下はテキスト形式のひな型です。[ ]を自分の事実に置き換え、応募先の指定書式がある場合は、その項目に合わせて転記します。
【職務要約】 [業界・領域]で[年数]、[主な役割]を担当。 直近は[対象のシステム・事業]で[責任範囲]を担う。 応募先で活かせる経験:[求人の役割に関係する実績] 【主要プロジェクト】 期間:[開始年月〜終了年月] 概要:[何のための開発・改善か] 規模:[チーム人数・期間・開示できる予算など] 役割:[役職名と、自分が判断・担当した範囲] 使用技術:[技術名と、自分の担当・経験の深さ] 課題:[着任時・開始時に何が問題だったか] 行動:[自分が何を決め、誰と何を進めたか] 成果:[確認できる結果。数値には比較対象と期間を添える] 【面接準備用メモ】 反省点:[うまくいかなかった点] 改善点:[次の案件で変えたこと]
反省点と改善点は、経験の棚卸しや面接準備に使う項目です。提出書類にすべて載せる必要はありません。まず役割・行動・成果が伝わる分量に整えます。
私が直したのは、経歴の量より「読まれる順番」
最初の職務経歴書は約4枚ありました。開発、進行管理、メンバー管理と、やってきたことを全部載せていたので、自分では十分に説明できているつもりでした。しかし、エージェントから「何の人か分からない」と指摘されました。
そこで「PMとして読まれたい」という軸を先に決め、プロジェクトごとに経験を組み直しました。技術の説明を消すのではなく、意思決定と責任範囲を説明した後に、現場にも関われる経験として置くようにしました。
| 項目 | 変更前の状態 | 変更したこと |
|---|---|---|
| 冒頭 | できることを幅広く並べていた | PMとして担える役割を先に置いた |
| 案件の説明 | 担当業務や技術の説明が中心 | プロジェクトごとに課題・行動・成果を整理した |
| 経験の配分 | 古い案件も細かく書いていた | 古い経験を圧縮し、直近の経験を前に出した |
| マネジメント | 管理していたことを説明 | 何を判断し、どこまで責任を持ったかを具体化した |
これは変更内容の要約で、当時の提出文面の引用ではありません。書き直す過程は職務経歴書を何回修正したかにまとめています。
役割と責任範囲が伝わる記入例
以下は書き方を説明するための例です。筆者の実際の提出文面や実績数値ではありません。角括弧の部分には、自分で説明できる事実だけを入れてください。
業務を列挙した例
要件定義、設計、開発、進捗管理、顧客折衝、メンバー育成を担当。
責任範囲を具体化する例
[システム名・領域]のPMとして、[人数]名のチームで[担当工程]を担当。[課題]に対して、[関係者]と[判断した内容]を合意し、[自分の行動]を進めた。結果は[確認できる成果]。実装は[自分の担当範囲]に関与。
職種名や人数だけでは、どこまで自分が任されていたのか分かりません。「提案した」「決裁した」「調整した」「実装した」を使い分けると、チームの仕事と自分の仕事を混同せずに説明できます。
数字を出せない場合の書き方
改善率を確認できないのに、もっともらしい数値を足す必要はありません。たとえば「処理時間を○%短縮」ではなく、確認できる範囲で「手作業だった[工程]を[方法]に変更し、[担当部署]が運用を開始」と書きます。予算や顧客名を公開できない場合も、開示可能な規模と役割で説明します。
応募先に合わせて、先に見せる経験を選ぶ
PM・管理職として応募する場合
要件整理、優先順位の判断、品質や進捗の管理、顧客やベンダーとの調整などから、実際に責任を持った仕事を選びます。私の場合、技術と管理を同じ重さで並べるより、PMとしての役割を先に説明する方が話を進めやすく感じました。
評価・育成・採用に関わった経験は、プロジェクト管理と分けて書けます。詳しくは管理職・PMとしての強みの伝え方を参照してください。
開発を主軸に応募する場合
記入時には、設計・実装・レビューなど、自分が担当した範囲を先に置きます。使用技術名だけで終わらず、何の課題に対して、どう使ったかを添えます。これは記入方針の例で、筆者の転職活動の中心はPM職でした。
求人票と照らし合わせる
- 募集されている役割と必須条件を読む。
- その条件を説明できる自分の案件を選ぶ。
- 関連する経験を職務要約と主要案件の先頭に置く。
- 経験のない業務を、経験があるように書いていないか確認する。
応募先を選んだ理由は、経歴とは別に書類用の志望動機で整理すると、経験と志望理由のつながりを確認できます。
書類が通らないとき、文面だけを原因にしない
不採用理由が返ってこなかった会社もあり、職務経歴書が原因だったと一社ずつ確認できたわけではありません。同じ書類でも応募先によって反応が違いました。
見直すなら、最初に求人の必須条件と自分の経験の対応を確認し、次に職務要約・責任範囲・実績の順で読めるかを確認します。求人側の条件と、書類で変えられる部分を分けた確認手順は、書類選考で見直したことにまとめています。
整理後に変わった手応えと、数字の限界
経験を絞り、役割と成果を具体的にしてから、書類の反応が変わったと感じました。一方で、同じ時期に応募数や応募先も変えています。修正前後を同じ条件で比較した数値は、この記事では示していません。
活動全体では応募100社以上、一次面接30社前後という概数です。この数字を、テンプレートを使えば得られる通過率と考えないでください。応募の進め方は100社以上応募して分かったことに分けて記載しています。
提出前に確認する5項目
- 冒頭を読むと、どの職種・役割で応募しているか分かる。
- 主要案件に、自分の責任範囲・行動・成果がある。
- 技術名や社内略語だけで説明を終えていない。
- 数値や成果を、面接でも事実に沿って説明できる。
- 古い案件や重複した説明で、応募先に関係する経験が埋もれていない。
まずは主要案件1件を整理し、その説明から職務要約を作ると手を付けやすくなります。
よくある疑問
40代エンジニアの職務経歴書には何を書けばよいですか?
まず応募先に関係する職務要約を置き、主要案件の期間・規模・役割・使用技術・課題・行動・成果を整理します。PM経験者なら、自分が判断した範囲と、チーム全体の成果を区別して書くのがポイントです。
このテンプレートは実際の提出書類ですか?
掲載しているのは、筆者が経験整理に使った項目をもとにしたテキスト形式のひな型です。記入例は書き方を説明するための例で、実際の提出書類の転載ではありません。
職務経歴書は何枚にまとめるべきですか?
筆者は最初に約4枚あり、古い案件や重複した説明を圧縮しました。特定の枚数で通過が決まるわけではありません。応募先の指定を確認し、直近の役割と関連する経験を先に読める構成にします。
職務経歴書を直すと通過率は上がりますか?
筆者は整理後に反応が変わったと感じましたが、応募先や応募数も変えています。書類の修正だけによる通過率の改善幅は示せません。
本記事は筆者の実体験をもとに書いています。転職エージェントや採用担当者の公式見解ではありません。