2026年5月更新
40代IT転職で一次面接で見られていたこと
一次面接に入ると、技術以外のところまで見られています。
技術確認だけではありません。
「この人と現場が回るか」
「若いメンバーと問題なく働けるか」
「扱いづらくないか」
この辺を、細かく見られている感じでした。
実際、自分自身も一次面接の空気感で、
「これは通る」
「これは厳しい」
がなんとなく分かるようになっていきました。
転職全体の厳しさは40代IT転職の現実の記事に書きましたが、
一次面接はそこからさらに人間面の比重が大きい場でした。
一次面接で見られていたのは「技術力だけ」ではなかった
技術質問は当然あります。
ただ実際は、
- 会話のテンポ
- 説明の長さ
- 相手との距離感
- 受け答えの柔軟さ
- リアクション
- 話し方
この辺も、いたるところで見られていました。
経験が長い分、技術の話は普通にできます。ただ、技術の話がちゃんとできても落ちる回が何度かありました。終わってから考えると、話し方や距離感が原因だったケースが多かったです。
年下の面接官は珍しくない
面接官が30代前半〜半ば、というのは当たり前に多かったです。
場合によっては、自分よりひと回り近く年下のこともあります。
自分より10歳近く若いPMらしき人が面接官だった回がありました。最初は少し構えましたが、話してみると向こうも普通に仕事の話をしてくれた。逆に「前職では〜」という話し方をした瞬間、場の温度が下がった気がしました。年下かどうかより、こちらが「教える側」の顔をしていないかどうかの方が大事でした。
実際には、試されているというより、
「この人と問題なく働けるか」
を確認されている感じでした。
「この人、強そうだな」は警戒される
- 圧が強い
- 自分のやり方を曲げなそう
- 前職の文化を持ち込みそう
- 若い管理職と衝突しそう
こう見えると一次で止まりやすいです。
ある面接で、「前職ではこういう設計をしていました」と話した直後、面接官の表情が少し固まった瞬間がありました。前職自慢に聞こえたんだと、終わってから気づきました。それ以降、「前職では」という言い出し方をやめました。
実際は、「必要なら合わせられます」という空気感の方が重要でした。
PM経験者ほど注意した方がいい
PM・管理職経験が長い人ほど、
無意識に「管理する側」の話し方になりやすいです。
例えば、
- 評価する口調
- 断定が強い
- 正解を教える雰囲気
- 会社へのダメ出し
- 上からの改善提案
こういう話し方になってしまいます。
自分も最初の頃、面接後に「ああ、また評価してしまった」と気づく回がありました。相手の会社の課題を指摘する形になっていた。面接官は一緒に働く人を探していて、コンサルを雇いたいわけではありません。
面接の雰囲気が良くても、落ちることもある
これは実際に多かったです。
面接官がうまくリードしてくれて、
雑談っぽく盛り上がることもあります。
ただ、雰囲気が良い=通過ではありません。
むしろ、
「会話は成立する」
「悪い人ではない」
でも、
「今回は違う」
というケースはよくあります。
30社前後の一次のなかで、手応えがあったのに落ちた回が5〜6社はありました。そういう落ち方は引きずりやすいですが、相性の問題が大きかったと今は思っています。
面接は録画・AI分析されている前提でいた方がいい
オンライン面接は録画されているケースも珍しくありません。
最近はAI分析を導入している企業も増えています。
例えば、
- 表情
- 話す速度
- 話の長さ
- 被せ気味に話す癖
- 感情の起伏
- リアクション
こういう部分まで後から見返される可能性があります。
オンライン面接を重ねているうちに、カメラの位置と照明を整えるだけで面接官の反応が変わると気づきました。暗い画面で話すと、表情が読まれにくくなります。録画前提で話すというより、「相手に見えやすい状態を作る」と考えた方が実用的でした。
結論ファーストは効く
経験が多いぶん、背景から入って長くなるのは分かります。
ただ、面接で効いたのは「短い結論+短い補足」でした。
流れとしては、こういうイメージです。
最初に結論を置きます。
そのあと30秒くらいで補足します。
それ以上は伸ばしません。
面接官は短時間で整理しています。
話が長いと、途中で要点がぼやけます。
オンライン面接は特に、冗長だと厳しく感じました。
例えば、「直近はどんなポジションでしたか?」と聞かれたときです。
悪い例:
「以前の現場では〜という事情がありまして、
最初は開発メインだったんですが、
途中からメンバー管理も増えて…」
良い例:
「直近はPM寄りでした。
10名規模くらいの案件で、
進行管理や顧客調整を担当していました。
ただ、レビューや設計にも入っていたので、
プレイング要素も残っています。」
一行で終わらせる必要はありません。
ただ、結論だけ置いて黙るのも弱いです。
結論 → 30秒程度の補足 → 次の質問を待つ
このくらいの長さだと、相手も整理しやすかったです。
自分も、ダラダラ話し始める前に一度止まる癖をつけました。
話す量を減らすというより、相手が追いやすい順番で話す方が通りやすかったです。
会話のテンションは少し高めくらいがちょうどいい
40代男性は、落ち着きすぎると暗く見えやすいです。
特にオンライン面接だと、表情が弱く見えます。
- 少しリアクションを大きめにします
- 声を少し明るくします
- 相手の話に反応します
これだけでも、違いが出ました。
意識し始めたのは、ある面接のあとに「話している内容はよかったけど、少し暗く見えた」とエージェント経由でフィードバックをもらってからです。言われるまで自分では気づきませんでした。
一次面接で実際によく聞かれたこと
模範解答というより、自分が実際に聞かれて、実際に返していた話し方のメモです。
質問ごとに、どう見られていたかと、自分はどう答えていたかを書きます。
なぜ転職するのか
ここは、理由の筋と覚悟を見ている感じでした。
不満の愚痴ではなく、「次に何をしたいか」まで聞かれています。
自分は、
「今の環境では、もう一段自分の強みを活かしきれないと感じた」
と最初に置いていました。
そのあと、
「上流寄りのPMとして、もう少し長く腰を据えて動きたい」
くらいを足します。
転職理由の整理は、覚悟を決める段階で済ませておいた方が楽でした。
なぜこの会社なのか
「ちゃんと調べて来ているか」を見ている感じでした。
志望動機というより、企業理念や事業の方向性を把握しているか、に近いです。
自分は、
「受託より、自社側で中長期で改善していく環境に興味がありました」
のように、最初に短く答えていました。
そのあとに、
「現場ごとに文化が変わるより、
腰を据えて改善していく方が、自分には合っていると思った」
くらいを追加します。
長く語るより、短く温度感を伝える方が反応が良かったです。
なぜ自社開発を希望するのか
受託経験があると、切り分けて聞かれることがありました。
「なぜ自社にこだわるのか」を言語化できているか、を見ている印象でした。
自分は、
「要件が毎回リセットされるより、プロダクトを育てる方が向いていると感じた」
と答えることが多かったです。
そのあと、
「改善の積み重ねが見える環境の方が、モチベーションも続きやすかった」
くらいまでです。深掘りされたら、具体案件を一つだけ出します。
キャリアプラン
10年後の大きな話より、「入社後に何をする人か」を見ている感じでした。
抽象的な大志だけだと、少しぼやけて聞こえました。
自分は、
「まずは現場に入って、PMとして案件を安定させることから始めたい」
と置いていました。
そのあと、
「中長期では、後輩の育成や仕組みづくりにも関われたらと思っている」
くらいです。遠い未来より、一段先の話の方が伝わりやすかったです。
どの工程が得意か
全部できる、はあまり伝わりません。
得意な工程を先に言えるか、を見ている感じでした。
自分は、
「要件整理と進行管理が中心で、設計レビューにも入れます」
と答えていました。
そのあと、
「実装は毎日ではないですが、内容は理解したうえで進めています」
くらいを足します。工程を並べすぎない方が、相手も整理しやすそうでした。
プレイング寄りか、管理寄りか
PM志望だと、ほぼ毎回聞かれました。
肩書きより、実際にどう動いていたかを見ている印象でした。
自分は、結論ファーストのときと同じく、
「直近はPM寄りでした」
から入っていました。
そのあと、
「進行管理と顧客調整が中心で、レビューや設計にも入っていたので、プレイング要素も残っています」
くらいです。30秒で切ります。
若いメンバーとの関わり方
上から教えられるか、ではなく、現場で揉めずに回せるか、を見ている感じでした。
自分は、
「指示を細かく出すより、相談しやすい距離感を意識していました」
と答えることが多かったです。
そのあと、
「止まりそうな人には早めに声をかける、くらいの温度感です」
くらいです。若手を管理する、というより、一緒に進める、という言い方の方が空気が良かったです。
人材育成
管理経験があると、よく聞かれました。
育てた実績の有無より、どう関わってきたか、を見ている感じでした。
自分は、
「細かく管理するより、相談しやすい状態を作る方を意識していました」
と答えることが多かったです。
そのあと、
「止まりそうな人には早めに声をかける、
くらいの距離感を意識していました」
くらいを追加していました。
マネジメントで意識していること
人材育成とセットで聞かれることもありました。
「どういう管理スタイルか」を想像させる質問、に近いです。
自分は、
「全部を自分で抱え込まないこと」
を最初に言っていました。
そのあと、
「早めに共有して、判断を分散させる。
それで現場が止まりにくくなる、という感覚です」
くらいです。カリスマ型の話はしませんでした。
トラブル時の動き方
冷静さを見られていた気がします。
武勇伝より、どう立ち上がったか、に近いです。
自分は、
「まず状況整理を優先していました」
と最初に置いていました。
そのあと、
「感情論にならないように、
影響範囲と優先順位を先に整理していました」
くらいを話していました。誰のせいか、はあまり言いませんでした。
一番苦労したこと
失敗談の深掘り、に近い質問です。
何に苦労し、最後にどう動いたか、まで見られていました。
自分は、
「納期が厳しい案件で、関係者の認識がずれていたときが一番きつかった」
と最初に置いていました。
そのあと、
「早めに関係者を揃えて、優先順位を書き出した。
それで収束まで持っていけた」
くらいです。長い失敗談は、途中で切られることもありました。
最近勉強していること
学習が止まっていないか、を見ている感じでした。
網羅性より、一つ具体があるか、が効きました。
自分は、
「最近はクラウド周りの設計を復習しています」
のように、一つに絞って答えていました。
そのあと、
「案件で触る機会が増えたので、実務に直結する部分から入っています」
くらいです。資格の予定まで話すと、長くなりやすかったです。
リモートワークで気をつけていたこと
報連相の型や、コミュニケーションの取り方、まで聞かれることがありました。
リモート慣れしているか、を見ている印象でした。
自分は、
「進捗は短く、こまめに共有するようにしていました」
と答えていました。
そのあと、
「詰まったときは、長文より一度通話で話す。
それで認識ズレが減りました」
くらいです。リモート=放置、に見えない話し方を意識していました。
「すごい人」より「安心して働けそうな人」
40代転職では、この部分が本当に大きかったです。
技術力だけで突破するというより、
- 現場で揉めなそう
- 空気を悪くしなそう
- 若手と自然に会話できそう
この辺まで、よく見られていました。
スキルがあっても一次で止まる回が続いたとき、何が違うのか分からなくなりました。あとから振り返ると、技術の話はできていても、一緒に働くイメージを相手に持たせる話ができていなかったんだと思います。
通過率が高かった時の特徴
- 話を短くしました
- 結論から話しました
- 相手の話をちゃんと聞きました
- 「できます」より「こう進めます」を話しました
- 過去の武勇伝を減らしました
- 少しテンションを上げました
通過率が上がったタイミングは、自分でも分かりました。話を短くしてから、面接官が「なるほど」と返してくれる回数が増えた。それまでは背景から話し始めて、途中で「で、結論は?」という空気になっていたんだと思います。
一次の数を確保する前提や、書類の通り方は転職の現実に書いた通りです。
まとめ
一次面接は、「優秀か」だけではありません。
企業側は、
- 現場に馴染むか
- 扱いづらくないか
- 若いメンバーと働けるか
- 長く働けそうか
を、重く見ていました。
自分を大きく見せるより、「一緒に働くイメージ」を持ってもらう方が通過しやすかったです。
一次を通過した先の感触は、二次面接で見られていたことに書きました。
本記事は筆者の実体験をもとに書いています。転職エージェントや採用担当者の公式見解ではありません。