40代でIT管理職に転職して感じたギャップ|任される側になって変わったこと
面接では「マネジメントがしたい」と何度も言っていました。
実際にPMとして入社してみると、想像していた「任される側」と、現実の「任される側」は少し違いました。
管理職としての強みの伝え方は管理職・PMとしての強みの伝え方にまとめました。ここでは、実際に転職してから感じたギャップに絞って書きます。
想像していた「任される側」
転職前は、「任される側」というのは、裁量が増えて自由に動ける立場だと思っていました。プレイングマネージャー時代は、上に判断を仰ぐ場面が多かったので、PMになれば自分の判断で進められる範囲が広がる、という期待がありました。
現実の「任される側」
実際にPMになってみると、裁量が増えた分だけ、説明責任も増えました。判断していいことは増えましたが、その判断の理由を経営層や他部門に説明する場面も同時に増えます。「自由に動ける」より「動いた分だけ説明を求められる」立場になった、というのが実感に近いです。
入社1ヶ月目、ある意思決定について経営会議で理由を問われたとき、現場感覚だけで説明しようとして通らなかったことがありました。前職では現場の感覚がそのまま評価につながっていましたが、PMの立場ではそれをデータや根拠に翻訳して説明する必要があると、そこで痛感しました。
評価される基準が変わった
プレイヤー時代は、自分の作業の質とスピードが評価の中心でした。PMになってからは、チーム全体の成果と、リスクをどれだけ事前に潰せたかが評価の中心に変わりました。
自分では何もトラブルが起きなかった案件を「うまくいった」と思っていましたが、上司からは「トラブルが起きなかったことより、起きそうな芽をどう摘んだかを説明してほしい」と言われたことがあります。結果だけでなく、プロセスの説明責任が増えたのが、評価基準の変化として一番大きかったです。
戸惑ったこと
戸惑ったのは、メンバーとの距離感でした。プレイヤー時代は横並びで相談できていたことも、PMという立場になると、相談されるだけで自分から弱みを見せにくくなります。「分からない」と言うと、チームの不安につながるのではという意識が働きました。
実際には、分からないことを分からないと言った上で、確認して答える方が信頼されると分かるまでに、数ヶ月かかりました。立場が変わっただけで、コミュニケーションの取り方まで見直す必要があるとは、転職前は想像していませんでした。
慣れてから変わったこと
半年ほど経つと、判断を経営層に説明する型のようなものができてきました。現場の感覚を、リスク・コスト・スケジュールの言葉に翻訳して伝える練習を重ねたことが大きかったです。エージェント活用の記事にも書きましたが、転職活動中に相談していたエージェントに、入社後も一度状況を話したことがあり、「よくあるギャップです」と言われて少し安心しました。
まとめ
管理職転職後に感じたギャップを振り返ると、
- 裁量が増えた分、説明責任も同じだけ増える
- 評価基準が「作業の質」から「チーム成果とリスク管理」に変わる
- メンバーとの距離感を見直す必要がある
- 現場感覚をデータ・根拠の言葉に翻訳する練習が要る
面接時点でここまで具体的にイメージできていたわけではありませんでした。面接での伝え方は管理職・PMとしての強みの伝え方に、内定を決めた基準は最終的に会社を選んだ決め手に、入社前の引き継ぎ・退職の伝え方は円満退職|引き継ぎ・伝え方にまとめています。
本記事は筆者の実体験をもとに書いています。転職エージェントや採用担当者の公式見解ではありません。
