2026年5月更新

40代IT転職で面接の手応えが当てにならなかった話

面接が終わった直後、「これは通った」と思うことがあります。

逆に、「今のはダメだった」と落ち込むこともあります。

でも、その手応えと結果は、驚くほど一致しませんでした。
何社か受けて、自分の感触をあまり信じなくなった話です。

手応えがあっても落ちることは、一次面接で見られていたことでも少し触れました。
ここでは、そのズレに振り回されなくなるまでの話を、もう少し具体的に書きます。

手応えがあったのに落ちた

一番こたえたのは、手応えのあった会社で落ちたときです。会話が弾んで、面接官も笑っていて、最後に「ぜひ次も」みたいな言葉まであった。これは通っただろう、と思って帰りました。数日後、お祈りメールが届きました。

こういう落ち方が、30社前後のなかで5〜6社はありました。あるときは、面接後に「今日は話せた」という感覚があって、いつもより軽い気持ちで帰りました。翌週に届いたのはお祈りメール。その落差が、それまでの不採用より効きました。何が悪かったのか分からなくて、しばらく引きずりました。

会話が成立したことと、採用したいことは別物なんだと、何度か経験してようやく腹に落ちました。

ダメだと思ったのに通った

逆のパターンもありました。受け答えがうまくいかず、途中で間が空いて、相手の反応も薄い。「これは落ちたな」と思って、半ば諦めていた会社から通過の連絡が来る。正直、最初は「何かの間違いでは」と思ったくらいです。

あとから考えると、自分が「うまく話せなかった」と感じた部分と、相手が評価していた部分は、ずれていたんだと思います。ある回で、技術的な質問に詰まって「少し考えてもいいですか」と間を取ったことがありました。それが「誠実さ」として見えていたのか、その会社は通過しました。流暢に話せた回より、言葉に詰まりながらも正直に話した回の方が、結果が良いこともありました。

面接官の反応だけでは分からない

手応えの正体は、たいてい面接官の反応でした。うなずきが多い、笑ってくれる、話が盛り上がる。これがあると「通った」と感じます。

でも、面接官の反応は、その人の性格や進め方による部分が大きいです。愛想よく進める人もいれば、最後まで淡々としている人もいます。淡々としていた面接官に通されたこともあるし、終始にこやかだった面接官に落とされたこともあります。反応の良し悪しと、評価の高さは、別の軸でした。

面接官が若いと、特に反応が読みにくかったです。そのあたりは面接官が若かった時に感じたことにも書きました。

採用は総合評価だった

手応えが当てにならない理由は、結局これだったと思います。採用は、その場の会話だけで決まっていませんでした。

  • 面接での印象
  • 職務経歴書の内容
  • 提示する条件と希望のすり合わせ
  • 配属予定の現場との相性
  • 社内での調整

こういうものを合わせて判断されています。面接で良い印象を残せても、条件が合わなければ落ちます。現場のニーズと少しずれていれば、それだけで見送られます。会話の手応えは、その総合評価の一部でしかなかったということです。

他候補との比較もある

もうひとつ、自分ではどうにもならない要素がありました。他の候補者との比較です。

こちらがどれだけ良い面接をしても、同じ枠に、その現場により近い経験の人がいれば、そちらが選ばれます。これは自分の出来とは関係ない部分です。転職の現実に書いた「業種×経験」で見られる構造とも重なります。

手応えがあったのに落ちたとき、実は相手側で別の候補に決まっていただけ、ということも普通にあったはずです。エージェントに「同時期に現場の経験が近い候補がいた」と事後に教えてもらったことが1度だけありました。あの瞬間に「自分の出来ではなかった」と初めて実感できました。それは面接の場では分かりません。

一喜一憂しなくなった

ズレを何度か経験してから、面接直後の感触で気持ちを動かすのをやめました。「通った気がする」も、「落ちた気がする」も、当たらない。なら、結果が出るまで判断を保留した方が楽でした。

手応えで一喜一憂していた頃は、消耗が激しかったです。良い手応えのあと落ちると、落差で余計に落ち込む。この上下動に振り回されて、次の面接の準備が手につかないこともありました。感触を信じなくなってからは、結果に対してフラットでいられるようになりました。面接の翌日、気分が普通のまま次の応募を進められたとき、「あ、楽になった」と思いました。

面接後の気持ちの持ち方

今振り返って、面接後にやっておいてよかったのはこのくらいです。

  • 感触の良し悪しは記録しない
  • 聞かれた質問と、答えづらかった点だけメモする
  • 結果が出る前に次の準備に移る
  • 落ちても理由を深追いしすぎない

手応えではなく、「次に活かせる事実」だけ残すようにしました。うまく答えられなかった質問は、次の面接までに整理し直す。感触は当てにならなくても、質問の傾向は積み上がります。そこだけ拾えれば、面接は少しずつ楽になりました。

改善のための振り返り方はエージェントを使うべきかでも、フィードバックの活かし方として触れています。

まとめ

面接の手応えは、結果とほとんど一致しませんでした。

  • 手応えがあっても落ちる
  • ダメだと思っても通る
  • 面接官の反応は性格による
  • 採用は総合評価で、他候補との比較もある

だから、面接直後の感触はあまり信じなくなりました。落ちても、自分の出来だけが理由とは限りません。通っても、完璧だったからとは限りません。手応えに振り回されず、聞かれた質問だけ拾って次に進む。この持ち方にしてから、転職活動を最後まで続けられたんだと思います。

面接で見られていた点は一次面接で見られていたこと、雑談の効き方は面接の雑談が意外と重要だった話にまとめています。

本記事は筆者の実体験をもとに書いています。転職エージェントや採用担当者の公式見解ではありません。