2026年5月更新

40代IT転職で面接官が若かった時に感じたこと

40代で面接に行くと、相手が自分よりかなり若いことが普通にあります。

20代後半や30代前半の人が面接官として座っている。

最初は、正直ちょっと身構えました。
でも、何社か受けるうちに、年齢のことはほとんど気にしなくなりました。

年下の面接官に当たること自体は、一次面接で見られていたことの記事でも少し触れました。
ここでは、その時に自分が実際に何を感じて、どう振る舞いを変えていったかを、もう少し細かく書いておきます。

20代後半〜30代前半の面接官もいた

面接官が自分より年上だったのは、振り返るとむしろ少なかったです。
多かったのは30代の現場リーダーやマネージャー。
なかには、どう見ても20代後半だろうという人もいました。

ある会社では、面接に出てきた二人がどちらも自分より10歳以上若かったです。片方が技術リーダー、もう片方が人事。入社したら、その技術リーダーが直属の上司になる、という流れでした。部屋に入った瞬間に「あ、かなり若い」と思いましたが、5分も話せばそれは気にならなくなりました。

IT業界だと、これはそんなに珍しい光景ではないと思います。現場を回している層が30代前後なので、面接に出てくるのも自然とその世代になります。

最初は少し身構えた

正直に書くと、最初の何社かは身構えていました。

自分の方が社会人歴は長い。
現場の数も踏んでいる。
その状態で、年下に評価される。

頭では分かっていても、座った瞬間に少しだけ気持ちが固くなる感覚はありました。

初めて明らかに年下の面接官だと気づいた回、受け答えが少し説明っぽくなったのを途中で自分でも感じていました。「これだけ経験があります」という証明をしようとしていた。相手は普通に仕事の話をしたかったのに、こちらだけ空回りしていた気がします。

身構えが取れてからの方が会話は自然になりました。相手が若いかどうかではなく、自分が勝手に作っていた壁の方が問題でした。

年齢より会話の中身を見ていた

何社か話して気づいたのは、若い面接官ほど年齢にこだわっていなかったことです。

聞いてくるのは、

  • 直近で何をやっていたか
  • どこまで自分で手を動かせるか
  • 入ってどう動くつもりか
  • 現場のメンバーとどう関わるか

この辺が中心でした。「40代だからどうこう」という質問は、思っていたより少なかったです。

ある面接で、技術的な話を一往復したあとに、相手の表情が少しほどけた瞬間がありました。「この人とは普通に話が通じる」と思ってもらえたんだと思います。そこからは年齢差を感じさせない雰囲気で進みました。年齢の話より、会話のキャッチボールが成立するか、を見られている感覚の方が強かったです。

若い面接官だから不利、ではなかった

面接官が若いと厳しく見られるんじゃないか、と最初は思っていました。
実際にはそんなことはなかったです。

むしろ、若い面接官の方が、こちらの経験を素直に評価してくれる場面もありました。自分が経験していない領域の話を、興味を持って聞いてくれる。あるとき、プレイングマネージャーとして両方やっていた話をしたら、「そういう人、うちにはほとんどいないんですよ」と前のめりで聞いてくれた回がありました。年齢関係なく、経験の話として受け取ってもらえた感じでした。

年上の面接官だと、逆に同世代としての厳しい目が入ることもあります。年齢が近いから有利、若いから不利、という単純な話ではなかったです。

年下上司への抵抗感は見られている

これははっきり感じました。

面接官が若いということは、入社後に年下が上司になる可能性が高いということです。そこを、相手も当然意識しています。

直接「年下が上司でも大丈夫ですか」と聞かれたこともあります。聞かれなくても、会話のどこかで探られている感覚はありました。

ここで少しでも、

  • 「指示される側に回るのは…」という間
  • 年下を下に見るような言い回し
  • 過去の役職にこだわる空気

こういうものが出ると、たぶんマイナスに取られます。

「年下が上司でも問題ないですか」と聞かれた回、最初は「はい、大丈夫です」とだけ返したら間が生じました。そのあと「役割で動く方が自分には合っています」と一言足したら、面接官が少し表情を緩めた。短い言い方の方が自然に聞こえました。長く説明するより、さらっと流す方が信頼感につながった気がします。

プライドの高さは危険だった

年下の面接官を前にすると、つい経歴で押したくなる瞬間があります。
これは本当に危ないと感じました。

一度、前職の規模感を強めに話してしまった回がありました。話している最中に、相手のうなずきが減ったのが分かりました。プライドが透けた瞬間に、温度が下がったんだと思います。終わったあと、「また経歴で押してしまった」と自分でも分かっていました。

経歴は職務経歴書に書いてあります。面接で重ねて強調しても、あまり得はしませんでした。経歴の見せ方そのものは職務経歴書で重要だったことに書いた通りで、面接ではそれを口で繰り返さない方が良かったです。

協調性や柔軟性を見られている感覚

若い面接官が見ていたのは、能力そのものより「一緒に働けるか」だったと思います。

  • こちらのやり方に固執しないか
  • 現場のルールに合わせられるか
  • 若手と自然に会話できるか
  • 変なプライドで揉めないか

この辺を、雑談も含めて確認されている感覚でした。雑談の効き方については面接の雑談が意外と重要だった話に分けて書きました。

柔軟さを見せるといっても、何でも合わせます、という話ではありません。「必要なら合わせられるし、そこにこだわりはない」という温度感が伝わればよかったです。ある面接でこの話になったとき、「前職と全然やり方が違っても大丈夫ですか」と聞かれて「基本はそちらのやり方に合わせます」と短く答えたら、それ以上は聞かれませんでした。短く、さらりと返す方が疑念を残さないようでした。

最終的に年齢を気にしなくなった

何社か重ねるうちに、面接官の年齢はほとんど意識しなくなりました。

若かろうが年上だろうが、やることは同じです。
聞かれたことに短く答えて、相手の話をちゃんと聞く。
それだけでした。

気にしなくなってからの方が、表情も柔らかくなったと思います。身構えが消えると、相手も構えなくなる。ある面接で「今日はリラックスして話せました」と面接後に言われたことがありました。自分では特別なことは何もしていなかった。ただ年齢を意識しなかっただけです。

年下が面接官、年下が上司。40代で転職する以上、これはほぼ前提だと考えておいた方が楽でした。前提にしてしまえば、当日に動揺することもなくなります。

まとめ

面接官が若いこと自体は、有利でも不利でもありませんでした。

気をつけていたのは、

  • 身構えを表情に出さない
  • 経歴で押さない
  • 年下上司への抵抗感を見せない
  • 協調性と柔軟さを会話で伝える

この辺でした。

年齢を意識していたのは、たぶん自分の方だけでした。相手が見ていたのは、年齢ではなく「この人と働けるか」です。そこが伝われば、年齢差はあまり関係なかったというのが、振り返っての実感です。

面接全体でどこを見られていたかは一次面接で見られていたこと、二次の感触は二次面接で見られていたことにまとめてあります。 年下面接官の不安が結局どうだったかは意外と困らなかったこと、年齢の壁の中身は「年齢の壁」の正体に書きました。

本記事は筆者の実体験をもとに書いています。転職エージェントや採用担当者の公式見解ではありません。