2026年5月更新

40代IT転職で一番つらかったこと

転職活動でつらかったことは、いくつもあります。

書類落ち、面接落ち、年収の現実。

でも、一番こたえたのは、不採用そのものではありませんでした。
振り返って、本当につらかったのは何だったのかを書いておきます。

心が折れかけた瞬間は心が折れそうになった瞬間に書きました。
ここでは、その中でも「一番つらかったこと」に絞って、もう少し深く振り返ります。

書類落ちよりつらかったこと

不採用が続くのは、確かにつらいです。

ただ、一通の不採用は、その瞬間だけのものです。
落ち込んでも、次の日には少し回復します。

本当にこたえたのは、もっとじわじわくるものでした。
「この活動、いつ終わるんだろう」という、先の見えなさ。

一回の不採用より、終わりが見えない状態の方が、ずっと重かったです。

先が見えない不安

転職活動は、いつ決まるか分かりません。

来週決まるかもしれないし、半年先かもしれない。
ゴールが見えないまま走り続けるのは、想像以上に消耗しました。

活動を始めて3か月が過ぎた頃、ふと「これ、あと何か月続くんだろう」と思ったことがあります。書類も出し続けている、面接もそれなりに受けている、でも全然決まらない。終わりが見えないのに、毎日応募と準備を続けることの重さが、そのとき初めて実感としてありました。

受験や資格試験なら、終わりの日が決まっています。でも転職は、自分の頑張りだけでは終わりません。この「いつまで続くか分からない」感覚が、一番つらかったです。長くかかる前提を知らなかったことも効きました(始める前に知りたかったこと)。

現職との両立

働きながらの活動だったので、両立もきつかったです。

日中は現職の仕事。
夜や週末に、書類を直し、応募し、面接の準備をする。
面接は、業務の合間や有給を使って受けました。

一番しんどかったのは、現職で大きな案件が重なった時期でした。昼間は案件のことを考えなければならない。夜は転職の準備をしたい。でも体力が続かなくて、どちらも中途半端になる感覚がありました。どちらも手を抜きたくないのに、時間と体力が足りない、という状態が1か月以上続きました。

限られた時間を無駄な応募に使ったときの後悔は、ここから来ていました(応募して後悔した会社の特徴)。

家族への影響

家族がいると、自分だけの問題ではなくなります。

転職して年収が下がったらどうするか。
決まらなかったらどうするか。
口に出さなくても、その不安は伝わります。

「最近どう?」と聞かれるたびに「まあぼちぼち」と答えていました。実際はかなり詰まっていたのに、心配をかけたくなくて。でもある夜、「なんか元気なさそうだけど大丈夫?」と言われたとき、もう隠し続けるのが限界だと思いました。そのとき初めて、今の状況をそのまま話しました。話したら、少し楽になりました。

一人で抱え込むより、共有した方が気持ちは軽くなりました。年収の現実を一緒に見ておくと、判断もしやすかったです(年収を下げる覚悟は必要だったか)。

自信の低下

落ち続けると、自信がゆっくり削られます。

最初は「合わなかっただけ」と思えていたのが、
数が重なると「自分に価値がないのでは」に変わっていく。

30社を超えたあたりで、職務経歴書を見るのが嫌になった時期がありました。自分で書いた文章なのに、「本当にこれで伝わっているのか」という疑いが消えない。面接で話すたびに「あ、また反応が薄い」と感じる。この積み重ねが、気づいたら自信の土台を崩していました。

自信がないと、面接の受け答えも弱くなります。それでまた落ちて、さらに自信を失う。社内で評価されてきたものが、外では通用しないのかと疑い始める。この自己評価の揺らぎは、市場価値の捉え方を整理するまで続きました(市場価値をどう判断したか)。

転職活動中のメンタル

全部が重なると、メンタルは確実に落ちます。

先が見えない、両立で疲れる、家族に気を遣う、自信が削れる。
一つひとつは耐えられても、同時にくると効きます。

この時期にやってよかったのは、活動を一旦止める日を作ることでした。
何もしない日を意図的に入れる。
転職のことを考えない時間を確保する。

ずっと走り続けると、判断も鈍ります。
休むのも活動のうち、と思えるようになってから、少し楽になりました。

最終的に乗り越えた話

劇的に乗り越えたわけではありません。

つらさが消えたというより、つらさと付き合いながら続けた、という方が正確です。

  • 結果を確率として見て、一社ごとに反応しない
  • 休む日を意図的に作る
  • 家族に状況を正直に共有する
  • 終わりが見えない前提で、ペースを落とす

決まったのは、「もうどうにでもなれ」と少し開き直った面接の後でした。ちゃんと見せなきゃという力みが取れて、普通に話した。終わったあと「あ、今日は変に緊張しなかったな」と思ったら、通過の連絡が来た。頑張りすぎていた時期より、力が抜けてからの方が面接は噛み合っていました。

先が見えない不安は、最後まで完全には消えませんでした。ただ、続けていれば、いつか噛み合う会社に当たります。つらい時期があっても、それで終わりではなかったというのが、振り返っての実感です。

まとめ

一番つらかったことを振り返ると、

  • 不採用そのものより、先が見えない不安
  • 現職との両立で休めない
  • 家族への影響を抱え込む
  • 自信がゆっくり削られる
  • それらが同時にくるメンタルの消耗

一回の不採用は乗り越えられても、終わりの見えなさは重かったです。
休む日を作り、家族に共有し、結果に反応しすぎない。
つらさと付き合いながら続けることでしか、前に進めませんでした。
つらい時期があっても、それは活動の途中であって、終わりではありませんでした。

逆に思ったほど困らなかったことは意外と困らなかったこと、立て直し方は心が折れそうになった瞬間にまとめています。

本記事は筆者の実体験をもとに書いています。転職エージェントや採用担当者の公式見解ではありません。